発行者: 21.12.2020
回廊付近で待ち伏せしていた同盟の部隊中央部を指向性ゼッフル粒子で撃破したヘーシュリッヒ・エンチェンは、回廊への突入を果たしたが、その時点でエネルギーが尽きた。慣性航行を続けながら機雷で相手の追撃を振り切ろうとしていたところに、ようやく帝国の補給艦と接触したが護衛艦を伴わずただちに補給を受けることは不可能に近かった。ところが補給艦から物資を宙に放出してヘーシュリッヒ・エンチェンに受け取らせるという補給方法が提案され、奇抜だが理に適っていると判断したラインハルトはその方法を受諾、物資の回収とエネルギーの補給に成功し同盟の追跡部隊を振り切った。なお、この時にワーレンが、補給艦の艦長が「沈黙艦長」と異名をとる アイゼナッハ 少佐であるとラインハルトに告げている。イゼルローン要塞に帰還したラインハルトはすぐにアーベントロート少将の元に出頭し、任務の報告とともに、任務とは別に知りえた裏の事情を承知している事を告げ、これを伏せておく事と引き換えに自身とキルヒアイスの昇進を約束させた。. 式典 から三日経ったにも関わらず、ラインハルトが虚脱状態のままでいる事を懸念した配下の提督達は、何らかの対策を講じる必要性を感じたが、謀略の類が苦手な彼らは効果的な手段を思いつけずにいた。ロイエンタールが意を決し、そもそもの原因であるオーベルシュタインにアドバイスを求める様に提案したが、それを待っていたかの様にオーベルシュタインが現われ、アンネローゼに説得して貰う事と、さらにこの期に乗じて帝国首都を制圧し、かねてから謀略をめぐらしていると情報があったリヒテンラーデをキルヒアイス殺害の主犯に仕立て、排除する事を進言した。提督達は、その策とオーベルシュタイン自身に不快と嫌悪を感じながらも進言を受け入れ、各艦隊から高速艦艇二万隻強を選りすぐって首都星オーディンに向かった。.
フェザーン駐在武官の辞令を受けるユリアン・ミンツと、銀河帝国正統政府への参加が決まったメルカッツ提督を、イゼルローン要塞から首都星ハイネセンまで運んだ巡航艦。具体的な所属はおそらくヤン艦隊だろうとは思うが、正確なところは不明である。 艦名はギリシャ神話に登場する、死を司る神。死という現象そのものを神格化している。.
なお、帝国が同盟を正式に国家として承認したのは、ローエングラム王朝の時代になって出された 冬バラ園の勅令 においてであり、ゴールデンバウム王朝と自由惑星同盟の両者が滅亡したあとのことであった。. アニメ版では、ガイエスブルグ要塞の接近でイゼルローンの流体金属装甲に引力による「 満潮 」を起こし、近接側の流体金属層が引き寄せられて厚くなった結果、要塞反対側が「乾上って」内部が露出、そこをミュラー艦隊が攻撃するという策がとられた。が、実際の満ち潮は要塞そのものも引力に引き寄せられるため、「取り残された」反対側の流体金属層も厚くなり、薄くなるのは90度方向がずれた「両極」である(地球の潮汐も、月に近い側と遠い側双方が満潮になる)。考証ミスではあるが、「陽動で背後を衝く」というわかりやすさと画的演出が優先された結果と思われる。.
かつてブラウンシュヴァイク公オットーと政争を繰り広げたクロプシュトック侯ウィルヘルムが爆破事件の犯人であると判明したため、激怒したブラウンシュヴァイク公は自ら司令官となって艦隊を率い、クロプシュトックの領土である惑星に赴いた。だがブラウンシュヴァイク公及び配下の指揮官が全て戦闘経験の無い貴族であったため、補佐役として「戦闘技術顧問」という肩書きの実戦指揮官が同行し、アドバイスを行う事になった。この戦闘技術顧問の中に ウォルフガング・ミッターマイヤー と オスカー・フォン・ロイエンタール (ともに少将)がいた。.
宇宙暦年、少尉として任官した ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム が、その後様々な事情から中尉に昇進してペテルギウス方面 宇宙海賊のメイン・ストリートと称される宙域 に転属した。ルドルフはそこで積極的に宇宙海賊の掃滅を行い、降伏と裁判を望む相手を宇宙船ごと焼き殺すという、批判とそれ以上の賞賛を得るやり方を採った。これによってルドルフは多くの市民から英雄視される事となり、宇宙暦年、28歳で少将となって軍籍を退き、政界入りした。.
42952520. 3308 330434548410441346. 1291213 241228301650. Northern CommenwelthUnited States of Eurafrica 13139090.
レグニツァ上空遭遇戦 とは、「 銀河英雄伝説 」の 戦闘 の一つである。.
ラグナロック作戦中の陽動として行われた戦闘。しかし指揮する ロイエンタール はヤンをイゼルローンに拘束し、今後の策を立てる余裕を与えぬために、陽動といえども手を抜くことなく攻勢をかけた。. 原作では「戦術レベルの判断力は劣悪ではない」パエッタが自ら撤退を決断しているが、劇場版ではヤンがラインハルトの「火計」を読み、その指示を受けたアッテンボローが、旗艦パトロクロスの舵を勝手に動かして艦を離脱させ、パトロクロスとそれに追随した少数の艦を救っている。そして、パエッタは呆然と撤退を呟くだけだった(外伝一巻のパエッタは、本編第一巻より有能で硬派に「 リメイク 」されているが、劇場版では逆に本編第一巻より無能で卑屈に「リメイク」されている)。. 第1艦隊 第14艦隊 第15艦隊 艦艇3万隻 将兵万人. 同盟軍は パエッタ 中将 の 指 揮する第2艦隊であり、 司 令 部には次席幕僚として ヤン・ウェンリー 准将 が所属していた。ただし、この 戦闘 において、ヤン 准将 の存在はなんら戦局に寄与していない。.
シャフハウゼン子爵の屋敷で アンネローゼ と面会したラインハルト(大尉)とキルヒアイス(少尉)は、子爵夫人ドロテーアから、ヘルクスハイマー伯爵に故なく決闘を申し込まれており、しかも伯爵の策謀で練達した代理人を雇う事が出来ない事を知った。残された道は、荒事と縁のない子爵自身が死を覚悟で決闘に望むか、理不尽でも謝罪し、慰謝料としてハイドロメタル鉱山を差し出すかである。ラインハルトはアンネローゼの数少ない友人の危機を看過できず代理人に立候補し、居合わせたヴェストパーレ男爵夫人マグダレーナが乗り気になって話を進め、代理人に決定した。火薬式銃の扱いに慣れていない為、当初、ラインハルトの練習は成果が上がらなかったが、その練習の音を聞きつけて射撃場に現われた ルッツ (少佐)が、火薬式銃の撃ち方を指導し、ラインハルトはようやくコツをつかんで決闘に望むことが出来た。またこの時ルッツが左腕を使って右腕を固定する様アドバイスした事が、後に効果を上げる事になる。. 第4艦隊 第5艦隊 第8艦隊 第9艦隊 第11艦隊 (48,隻). 劇場版アニメ(第2作)においてかなり掘り下げて描写されている。そこでは、ラインハルトの実力を試すという帝国軍上層部の思惑(及びブラウンシュヴァイク公爵の策謀)によって幕僚の ミッターマイヤー と ロイエンタール 、参謀長の メックリンガー 、ブリュンヒルト艦長の シュタインメッツ が転属させられ、残されたのは キルヒアイス だけであった。したがってこの出征におけるラインハルトの幕僚は「融通の利かない」 メルカッツ 、「扱いづらい」 ファーレンハイト 、「実戦には向かん」シュターデン、「足手まといにしかならん」エルラッハにフォーゲルとなり、「手足を縛られた上に、重石までつけられた」状態であった(評は劇場版第二作の ミッターマイヤー 、 ロイエンタール )。兵力は艦艇約2万隻。さらに念には念を入れようとしたフレーゲル男爵によって、出征の情報がフェザーンのルビンスキーを通じて同盟にリークされていた。 一方同盟側では、情報を得たトリューニヒトの命により、 ヤン の所属する第2艦隊(アニメ版では アッテンボロー も所属している)、フィッシャーの所属する第4艦隊、そしてジャン・ロベール・ラップの所属する第6艦隊の、あわせて3個艦隊(合計4万隻)が動員された。 なお、道原かつみのコミック版では、原作やアニメ版と異なり「双璧」ミッターマイヤーとロイエンタールの両者ともラインハルト指揮下で参加している コミックス新書版第1巻Pを参照 。彼らはラインハルトが忠誠を尽くすに足るかをこの戦いで見定め、ラインハルトもまた彼らの戦闘指揮をこの戦いで評価する事となる 同P。また、同作ではP等で第4次ティアマト会戦のエピソードを混入しており、その描画方法からラインハルト指揮下での両者のデビュー戦と読む事が可能。第四次ティアマト会戦自体はPで描かれているが、それに両者が参戦しているかどうかは描かれていない 。なお、二人が参戦したために提督の顔ぶれはメルカッツ・シュターデン・ファーレンハイト・ミッターマイヤー・ロイエンタールという布陣になっている(ただしエルラッハ少将もPで登場している)。.
411. SF. TV Wiki. 27 288,15,6,? CC-BY-SA .
イゼルローン軍が進発したのは2月7日。 回廊 の帝国本土方面の警備を担当していたヴァーゲンザイル艦隊に向かい、それを知った ワーレン 艦隊は後背を突く為2月8日に進発した。この時点で、ヴァーゲンザイル艦隊は8,隻、旧同盟領に駐留するワーレン艦隊は15,隻。対するイゼルローン軍はユリアン率いる本隊が6,隻、これに加えて メルカッツ が率いる別働隊(艦艇数は推定で数千隻程度)が存在する。. 会戦は序盤、同盟軍の ホーランド中将 率いる第11艦隊が先任の ビュコック中将 の制止を無視して孤軍突出、帝国軍をかき乱した(ホーランドもまた、増援待ちのビュコックの消極姿勢に反発し、苛立っていた)。しかし第11艦隊は後先考えない空回りの果てに攻勢終末点に到達、敵中に立ち往生してしまう。それを読んでいたラインハルトはすかさず全艦の主砲を三連斉射、わずか一撃で第11艦隊を蹴散らし、ホーランドを 戦死 させる。ラインハルトはこの功績によって 大将 に昇進。また帰還後に新造 戦艦 ブリュンヒルト を下賜される。.
mp3 ショスタコーヴィチ交響曲第10番第2楽章 第6次イゼルローン攻防戦ホーランドの攻撃. 名前空間 ページ ノート.
6422854. OVA2.
一方、 ラグプール事件 の報が、ハイネセンに向かっているラインハルトにもたらされ、ラインハルトはオーベルシュタインの不手際を責めた。オーベルシュタインはその叱咤を受けながらも、4月29日にはルビンスキーを逮捕している。5月2日、ハイネセンに到着したラインハルトは、御前会議の席でビッテンフェルトによる謝罪と告発を処理した後、収監していた者たちを5月20日に解放する事を公表し、同時に、改めてイゼルローン共和政府に対して出頭を呼びかけた。これによって政治的に不利になった事を悟ったユリアンは出頭する事を考え始めていたが、実行する前に シヴァ星域会戦 が発生した。. 第4次ティアマト会戦 と アスターテ会戦 の間に、ラインハルトとキルヒアイスは休暇をとる事が出来た。ローエングラム家の家督相続の為の手続きが必要なラインハルトの勧めで、キルヒアイスは先に クロイツナハIII に赴いたが、滞在先のホテルで老人を襲おうとする暴漢と遭遇し、これを撃退した。老人がカイザーリング退役少将だと知ったキルヒアイスは、伝えられる様な暗愚さが相手に無い事を不思議に感じる。.
両軍とも兵力展開は12月4日に行われ。翌5日9時50分から砲撃戦が開始された。艦隊運用による一進一退の激戦が続く中、6日14時30分、コープの同盟第11艦隊の攻撃によりミュッケンベルガー中将が戦死。その後も各提督の指揮能力が発揮されて戦果を上げていったが、帝国軍もシュタイエルマルク中将以下諸将がこれに的確に対処して、8日から10日にかけて戦況は膠着した。11日16時40分、帝国軍は繞回運動によって同盟軍側背に2倍の戦力を集中させる事に成功、同盟軍第9艦隊のベルティーニは敵攻勢の中戦死した。しかし18時10分、アッシュビーが強引に各艦隊から抽出編成した直属艦隊が帝国軍の左側面から突入して帝国軍を壊乱させた。ここから50分までが、いわゆる 軍務省にとって涙すべき40分 となり、帝国軍はシュタイエルマルク艦隊を除いて戦線崩壊、勝敗が決した。. 詳細は「 銀河英雄伝説の用語 クロプシュトック事件 」を参照.
Wiki Wiki. III. 6011,245623.
同盟軍は パエッタ 中将 の 指 揮する第2艦隊であり、 司 令 部には次席幕僚として ヤン・ウェンリー 准将 が所属していた。ただし、この 戦闘 において、ヤン 准将 の存在はなんら戦局に寄与していない。. 戦闘はその後も続いたが、12月3日、メックリンガー艦隊がイゼルローン回廊を通過してハイネセンに向っているという報告を受けたロイエンタールは、戦闘継続を断念して後退に転じた。ミッターマイヤーはなおも追撃したが、12月7日、反転迎撃を始めようとしたロイエンタール軍に、その一艦隊であるグリルパルツァー艦隊が攻撃を加え始めた。裏切りに気がついたロイエンタールは反撃に転じたが、乗艦のトリスタンが被弾し、吹き飛ばされた艦の建材の一部がロイエンタールの左胸部を貫いた(奇しくもウルヴァシー事件の際に、 ルッツ が最後に撃たれた部分と同じ場所であった)。また、グリルパルツァー艦隊の裏切り行為に対して、最も反撃を試みたのは戦闘中裏切るつもりであったことを知らなかったクナップシュタインの残存艦隊であったのは皮肉といえる。グリルパルツァーは返り討ちにされ、ロイエンタール艦隊主力は烏合の衆と化したが、デュッタースドルフ分艦隊が 殿軍 として残り、ロイエンタールは戦場を脱出してハイネセンに撤収、戦闘は終了した。.
この作戦の後の6月22日、オーディンに戻ったラインハルトは 皇帝 に即位し、ローエングラム王朝が成立した。ミッターマイヤーは 宇宙艦隊司令長官 に、ロイエンタールは 統帥本部総長 に、オーベルシュタインは 軍務尚書 に就任。3者とも 元帥 号を授与された。それ以外の主要提督もそれぞれ上級大将に昇進したが、特に バーミリオン会戦 での功績が認められたミュラーは上級大将首座とされた。同盟では、ヤンが退役して念願だった 年金 生活に入り、 フレデリカ と 結婚 した。 ビュコック 、 アッテンボロー 、 シェーンコップ も退役したが キャゼルヌ は辞表を却下され後方本部長代理に任じられた。ムライ、パトリチェフ、フィッシャーは辺境勤務に任じられた。 ユリアン はボリス・コーネフやルイ・マシュンゴ、途中で合流した ポプラン らと供に 親不孝号 で 地球 に向った。.
60 11,245623? 3129119. 56 II.
ツィーテン艦隊 シュリーター艦隊 コーゼル艦隊 ミュッケンベルガー艦隊 シュタイエルマルク艦隊 カイト艦隊 カルテンボルン艦隊 (56,隻).
グランド・カナル Grand Canal. ゴールデンバウム朝銀河帝国 軍.
だが同日19時7分、同盟総旗艦「 ハードラック 」に流れ弾が命中し、艦橋まで被害が広がった。アッシュビーは爆発によって飛来した破片で腹部を切り裂かれ、19時9分に死亡した。.